前回の最後にちょっと書きましたが、この「悪の教典#9 第三印象」のエンディングをモジュラーシンセサイザーのアナログシーケンサーで再現するのは本当にホネです。時計の文字盤でいうところの7時から12時を通って5時までの回転域(300度)で、約3オクターブのフレーズを設定するのは、不可能ではないけれど、かなり大変です。
と、いうことで今回は「楽に」をテーマにDAWでサクッと作ることにしました。
使ったアプリはSONARです。耳コピーで音を拾い、一旦譜面にします。音色をソフト・シンセで作っても良いのですが、今回は「楽に」決めたいのでプリセット音の中から比較的、実際の曲の音に近い「Pad(ploySynth)」を選びました。
一回分のループを譜面入力画面からマウスでポチポチ音符を入れていきます。
24音入れたら、全体をコピーして後はペースト、ペースト、ペースト。ざっと34回ペーストすればOKです。
次に、ループ一回分が終わる3小節ごとにテンポを変更していきます。最初の小節は「♩=120」。以降ループの3小節ごとに「♩=130」「♩=140」「♩=150」と10ずつ速くしていき、最後「♩=360」で終わりにしました。
ここまでで、一応音としては完成なのですが、ライブ盤を聞いても分かる通り連続再生中に左右パンしているんですね。そこは再現しなければ。
midiデータでイベントを設定して音を左右に音を回すのではなく、出来上がった音(.wav)を左右のチャンネルに並べてボリュームを上げ下げして、仕上げることにしました。こちらの方が断然「楽」です。
使うアプリはAdobe Premiere。ループの中の波形が高いところにキー・フレームを挿入し、それを目印に左右の音量を交互に上げ下げするのだけなので本当に「楽」です。