会社の健康診断に行って来ました。
市内の集団検診できる施設での検診です。
受付から、各種検査が次々と行われ、一つ終わると「ない、次は何番の○○検査へどうぞ」と案内され、最後はバリウムの「朝食」というアレです。
採血、身長・体重、問診、視力、胸部レントゲンなどと進み、聴力検査を受けた時です。
ご存知の通り、ヘッドホンを付けて「音が聞こえたら、このボタンを押して下さい」という検査です。「ピー」という小さな音が聞こえボタンを押すと、「はい」と検査技師が応えて次の音を待ちます。テンポよく
「ピー」、「はい」
「ピー」、「はい」
と進むうちにお互い無言の沈黙が訪れます。
「あー、きっとモスキート音なんだなぁ」
と、この空白の時間を過ごし、年をとったなぁと感じるのでした。
昔、あるジャズ喫茶で店内のでっかいスピーカーのすぐ脇で読書をしている店員さんがいました。あの人はどこまで小さい音が聞こえていたのでしょうか…。
昨日、あるテレビ番組で最近の凄いヘッドホンを特集していました。それで音楽を聴いた出演者が「今までこの曲で聴こえなかった音まで聞こえる!」とおっしゃっていましたが、あのヘッドホンで聴力検査をしていたら、もしかしたら「あの音」まで聞こえたのかも。